名古屋市教育委員会「更生への道を示す一筋の光」講座
◇お知らせ◇
名古屋市教育委員会の講座を担当させて頂きます。
講演テーマ
「更生への道を示す一筋の光」
日時:令和3年12月1日
東生涯学習センター 10時〜12時
『大人のあり方を考える勉強会』
活動の報告や、実際のケースを元に、困難を抱えた子どもと、
第3部では、理事長渋谷が関わる自慢の少年達が、
少年達は初のスピーチですので、是非、
zoom参加も可能ですので、
https://form.run/@npo-hiyori–
コロナ対策の為、
後援:愛知県 名古屋市 愛知県教育委員会 愛知県社会福祉協議会 名古屋市社会福祉協議会
NPO法人陽和はこの度、再犯防止に取り組む団体として、愛知県のホームページに掲載して頂くことになりました。
再犯だけではなく、全ての少年犯罪を減らしていけるように、邁進していきます。
一人でも多くのご家族の笑顔が戻ることを願っています。
お子さんが逮捕されたり、少年院に入りこれから先の道が見えなかったり、トラブルに巻き込まれたり、家族関係が悪くなっていたり、発達障害などで生きにくい環境だったりと、家族だけでは解決できない場合が多いです。
夜間の対応も休みなく対応していますので、1人で抱え込まずにご相談下さい。
『少年院で講話』
今日は、少年院に入院している少年全員に講話をさせて頂きました。
全体行事でしたので、号令が飛び交う少年院らしい雰囲気で、普段の面会室で見せてくれる楽しそうな笑顔はありませんでした。
「1・2、1・2」の号令に合わせて、少年が行進をして講話室に入って来てくれました。
少年院の先生の「止まれ!」の声で行進が終わり、椅子に座った後は「黙想」の声で少年たちは目を閉じて静かに待ってくれました。
手はしっかりと太ももの付け根に置かれていました。
講話が始まると、「大人が嫌いな大人だからみんなの仲間だよ」と挨拶をさせて頂き、「歯を食いしばって頑張れとか、汗水流して働きなさいとか、そんな眠くなるような話をしにきた訳じゃないからね」と伝えて、話をしていきました。
社会に帰ってから訪れる劣等感や、自分に負ければ再び罪を犯すことになるという事や、それを乗り越えていくにはどうしたらいいかなどを伝えると、講和後には質問の手が止まりませんでした。
また、「将来の夢や目標がある人は手を挙げてください」と質問すると、約9割の子が元気よく手を挙げてくれました。
大学生の子に同じ質問をすると2割程度しかいつも手が上がりません。
元気よく手を挙げる少年たちを見て、嬉しくなり「ありがとう。俺はいつも色々な大人に、少年院に入る子は力の使い方を少し間違えただけで可能性の塊なんです!って、みんなの事を話してるんだ。その夢や目標を実現できるようにしていこうね。みんなは自慢の子たちだよ」と伝えました。
そして最後にこのように伝えました。
「今、少年院に居る時間を大切にしてほしい。社会に出ればYouTubeやゲーム、友達などたくさんの楽しい事が待っている。
一方で、社会で自分に向き合う時間を作ることはとても難しい。本を読もうと思っても他にやることがあって中々読めなかったりする。
社会に帰るまでの時間が、自分に向き合う最後のチャンスという気持ちでとらえてほしい。
そして、自分に向き合い、自分にとっての幸せを見つけてほしい。
お世話になった人へ恩返しなのか、お母さんへの親孝行なのか、仕事を頑張ることなのか、人それぞれ道は違うけど、自分にとって大切な何かを持たない限り、社会に出た時に自分との戦いに負けてしまう。
社会に出れば大人から否定されたり、嫌なことや悔しい事がたくさんある。失敗だってたくさんする。
僕は25歳の時に赤いペンでNPO法人を作るという夢をノートに書いた。
だから自分に負けそうな時が訪れても、乗り越える事ができた。みんなも自分の大切な何かを見つけてほしい。
見つけれなかったら一緒に探そう。大人でもみんなを応援してくれる大人もいる。だからいつでも頼って下さい」
今日、出会った少年たちが、「僕は少年院に入って良かったです」と胸を張って言える日が来ることを願いたいと想います。
先日は第一回の総会を開催させて頂きました。
設立シンポジウムから数えると84日目。
84日を振り返って印象的だったのは、葛藤しているご家族の声でした。
「色々な相談機関に相談をしてきたが、一向に出口が見えずに困り果てていた」
などと、ご家族だけで苦しんでいた状況がひしひしと伝わってくる言葉を何度も聞きました。
また、家族だけではなく企業様からは、
「過去にNPOと関わっていたが、ひどい関りをされたので、もうNPOと関わるつもりはなかったけど、陽和の活動を知り、応援をしたい」というお声を聞くこともありました。
84日間の間には、様々な機会を頂きました。
講演は少年院、日本福祉大学など6回させて頂き、
メディアの取材では、NHK・CBC・中日新聞・朝日新聞・ぼらみみなど、7回社会へ発信をさせて頂きました。
困難を抱えて苦しんでいる子どもたち、ご家族の未来が明るくなるように、そして光を避けて生きている子ども達が、夢や目標が持ているように、太陽のようなポカポカとした光を社会に送り続けていきたいと思います。
一人でも多くの子どもたちが、豊かに平和に過ごしていけるように皆様と力を合わせて進んでいきたいと思います。
第2回の総会では、たくさんの笑顔のご報告ができるように努めて参りますので、今後とも陽和をよろしくお願いいたします。
先日、市役所の職員の方から連絡を頂き、少女と繋がらせて頂きました。
虐待を受けて育ち、とても苦しい家庭環境の中、実家を出てなんとか自立へと進んでいた矢先に、コロナで職を失いました。
そして、すぐそこまでに仕事ができる工場の仕事を住み込みでやるも、仕事があわなくうつ状態になり、仕事を辞めることになった少女。
住み込みの仕事なので、仕事を失えば家も失うという状況でした。
家族に頼る事もできず、今後の見通しが難しい為、一緒にこれからの事をお話させて頂くことになりました。
面談をすると、とても緊張している様子でしたが、すぐに明るく話をしてくれました。
しかし、明るい表情とは裏腹に所持金は1000円しかなく、今日寮を出ないといけない状況でした。
つまり、今日の夕方から所持金1000円で住所を失い「住所不定」になってしまう所でした。
生活基盤を整えることを考える必要があり、彼女の好きな事や今後挑戦したいことなど、彼女の希望を元に色々な選択肢を探しました。
そして、人と触れ合う事がやりたいと希望を教えてくれた為、彼女の明るさや優しさが生かせられる介護の仕事を提案しました。
彼女も興味を示してくれた為、その場で見学の段取りを、理事の杉浦 直美さんが手配してくれました。
住む所も考えないといけなかった為、制度を利用させて頂き、市役所の職員の方が、動いて下さることになり、住む所と仕事の見通しを立てることができました。
面談が終わった後、安心してくれたのか、最後にこのような言葉を言ってくれました。
「いつも誰にも相談できず自分で考えてばかりだったので、すごく心強く感じました」
今まで苦労をしてきた分、笑顔で生活ができるようになってほしいなと想いました。
今回、彼女とのご縁を頂いた市役所の職員の方に感謝すると共に、改めて行政機関と連携を取る事の必要性を強く感じました。
一人でも多くの少年少女と繋がっていけるように、入り口を広げていきたいと想います。
CBCテレビ様に密着取材をして頂きました。
活動の様子をこちらからご覧頂けます。
朝日新聞の歴史ある「ひと」に掲載して頂きました。
NPO法人陽和では、子どもたちを一緒に支えて頂ける会員様を募集しています。
困難を抱えた子どもたちは、普通の生活を送る事が難しい状況にいます。
制度の狭間で苦しみ、誰からの支援もなく、出会った時には電気代が払えない状況で、電気が止まってしまうようなケースが後を経ちません。
育ち盛りな時期なのに、1日の食事がカップラーメン1つだけで生活をしている子もいます。
当たり前の事が、当たり前ではないのが困難を抱えた子どもたちの環境です。
1人でも多くの子どもたちを笑顔にしていけるように、皆様のご協力をお願いさせて頂いております。
年会費は3,000円になります。
会員になって頂くと、会員様限定で毎月の活動報告を見る事ができ、日頃の活動をより身近に知る事ができます。
また、会員様限定の勉強会や交流会のお知らせを送らせて頂きます。
NPO法人陽和は、皆様と一緒に歩みます。
誰一人取り残さない社会を目指し、「どの子も大切に」を団体の柱として、活動を邁進して参ります。
会員希望の方は、ホームページ内のお問い合わせからご連絡を頂くか、npo.hiyori8@gmail.comまでご連絡を頂けますと幸いです。
◆お問い合わせ◆
https://npohiyori.net/contacts/
『人は変われる』
先日、約5年ほど関わりのある青年の結婚式に出席をして、乾杯の挨拶をさせて頂きました。
少年院を出てからは、全く仕事が続かず、就職をしても初日で辞めてしまったりと、約2年間ほど苦しい時間を過ごしました。
その間、仕事が2ヶ月以上続く事はありませんでした。
家賃が払えなくなったりと、どん底の時期が長く、川に飛び込んで命を絶とうとしたこともありました。
そして、何度も転職を繰り返して、自分に合った仕事と巡り合うことができ、今では仕事を継続して、評価もされ、会社のエースとして頑張っています。
乾杯の挨拶では、何を話そうかなと思い、あれこれ考えましたが、話をしたら2時間ぐらいかかりそうだったので、一言だけ青年に伝えさせて頂きました。
「幸せな姿を見せてくれてありがとう」
少年が青年になり、幸せな笑顔の姿が見れるなんて夢の中にいるみたいでした。
僕は続いて、「幸せな姿を見ることができて、僕の夢が1つ叶いました。次の夢は〇〇君が僕の団体のスタッフとなって一緒に活動ができる事です」と、次の夢を伝えさせて頂きました。
その後、青年は立派に両親へ感謝の言葉伝えていました。
式の途中で、青年と握手をした際には、嬉しくて涙が止まりませんでした。
そして、式が終わり式場を出ると、青年のお姉さんが
走ってきて声をかけてくれました。
「いつも本当にありがとう御座います。あの子がこんな立派になるなんて、夢にも思っていませんでした。人は変われるんですね」と、感謝の気持ちを伝えてくださいました。
青年と関わり、約5年。
山あり谷あり。
今振り返れば、谷レベルではなく、底なし沼のような道でした。
今まで、ご両親の苦しむ声と顔しか見た事がありませんでしたが、満面の笑みで、幸せそうな息子の姿をスマートフォンのカメラで撮影している姿が嬉しかったです。
「人は変われる」
青年が背中で教えてくれました。
陽和設立の想いなどをお話しさせて頂きました。
こちらをクリックすると聴く事ができます。
↓
http://845.fm/archives/001/?p=1876
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