『少年の生き直しで大切なこと』

先日、ある少年がこの様に言ってくれました。

「僕は将来、尊敬する渋谷さんのような支援者になります。だからSNSのアカウントを消します」

これは僕の自慢話ではなく、とても深い意味のある出来事でした。

今の若者にとって、SNSは切っても切れないものです。

一方で、施設を出て社会で生き直しをしようとする過程で、交友関係はとても大切な部分になります。

「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、更生の道を歩むのに、誰と一緒に歩のかが、その後の人生を大きく変えます。

真面目になろうと思っていても、昔の非行仲間が落ち着いていなければ、「真面目に生きること=ださい・カッコ悪い」という価値観で足を引っ張られてしまいます。

理想は、過去の友達が「もう悪い事をするのをやめる!」と、一致団結して良い方向に切磋琢磨していく事です。

しかし、現実はそんな理想はほぼなく、少年院を出た初日に、「お帰りパーティー」を開き、初日から薬物などの犯罪に手を染めてしまうケースを過去に何件も見てきました。

そして、情報社会なので、友達と距離を置くと思っても、SNSで誰かと繋がっていれば、またそこから旧友と繋がり、元の環境に戻ってしまいます。

この少年は施設の中に居る時から、「僕はSNSのアカウントは変えないです!」と宣言をしていました。

社会に帰ってきても、宣言通りSNSのアカウントを消す事はありませんでしたが、先日会った際に、「友達と遊ぶ事はめちゃくちゃ大切な事だよね。友達がいるから頑張れたりもするから!だけど、これから先、それ以上に大切なのはどんな人と関わるかだと思うよ。コンビニに座り込んで、タバコをポイ捨てしている人は、同じような事をしている友達しかいない。自分が将来どうなりたいのか?を意識するといいよ。自分の目指す所、環境次第で人脈も変わるからね!」と伝えました。

そして、昨夜、一歩踏み出す事を僕に宣言してくれました。

親や少年に関わる大人がいくら言っても、本人の意思は変わりませんでしたが、少年は将来の目標が明確になり、自分の意思で、変わろうと決意した瞬間でした。

他人を変える事はできない。
自分を変える事ができるのは自分の意思のみ。

その意思を動かすには、人と人との繋がりや信頼関係。
心の扉を開けるしかないと僕は考えています。

子どもの心の扉を開けるにはどうしたらいいか?

これからも子どもたちとの「あり方」を伝えていきたいと思います。

写真は、少年がラテアートで描いてくれた幸せクマ🐻

NPO法人陽和の公式ページです。 「どの子も大切に」非行、引きこもり、不登校など、困難を抱える子どもたちと寄り添っています。 子ども、社会を笑顔に変えていき、幸せを創っていきます。

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