心理的〜社会的要因の
解決に向けての支援
NPO法人陽和では、「どの子も大切に」を団体の柱としています。
一人一人と真剣に寄り添うことで、閉ざしてしまった心の扉が開き、子どもが夢や目標に向かって歩んで行けるように支援をしていきます。
「小学生の時に、渋谷さんと出会っていれば、
僕の人生は非行に走らなかった」
と吐露されることがあります。
子ども達の多くは
「本音で話せる大人は誰もいなかった」
と、自分を分かってくれて認めてもらえる人との出会いがなかったと言います。
孤独・劣等感・寂しさを抱え、夢や目標もなく、生きている意味すら分からなくなっている子ども達に、太陽の様なぽかぽかとした光を心に届けられるように、陽和では「同じ目線」「同じ価値観」を大切にしながら心のケアをしていきます。

※楽しい時間を大切にしています。少年と釣りをしている一コマ
陽和を居場所に
困難を抱えた子ども達を見ていると、自分の居場所を探していたのだなと感じる事が多々あります。
家庭内や学校に問題があると、その場所に居る事が窮屈になり、外に自分の居場所を求めていきます。
SNSなどのインターネットを利用して、異性との出会いからトラブルになったりすることもあります。
自分の安心安全な居場所がないと、時間の経過とともに状況は悪くなってしまいます。
特に、発達障がいを抱えた子どもたちは、先の事を考える事が苦手です。衝動的な行動に繋がりやすく、トラブルになるケースが後を絶ちません。
頑張ろうとしているのに周りから「努力不足」や「なんでできないの?」と、落ちこぼれの評価されてしまい、否定されることにより自己肯定感が低くなってしまいがちです。
そして他者との接触を避けるようになったり、引きこもりに発展していきます。

子ども達は、本音で話ができる安全基地があると、親に言えなかった本音を話してくれるようになります。
「自分は認めてもらえている」と、感じられる環境にいると、子どもは他者に共感できるようになります。
自分の気持ちを理解し、共感してくれる存在に出会うことで、自分も他者の気持ちを理解し、コミュニケーションが取れるようになり、社会性を育む一歩となります。
陽和では、何でも本音で話ができる安心安全な心のオアシスを提供しています。

※子どもたちに手間ひまかけたカレーを手作り中!
(玉ねぎをじっくり飴色に炒めるところから)
陽和が最も大切にしているものは
「人間力」


「支援される側から支援する側の青年へ」
これは私たちの目標です。
実際に当法人では、少年院の面会室で出会った少年が、更生をしてスタッフになっています。
いつか誰かの為に、何かができる人間力のある青年へと育っています。
陽和が大切にしている4つの柱「どの子も大切に」
子どもの支援
保護者支援
就労/就学支援
継続的な
伴走型支援
-
1子どもの支援
子どもと同じ目線に立ち、子どもの価値観を大切にしながら、寄り添っていきます。
陽和と関わる事で、「初めて自分の本音が言えた」という子どもたちが少なくありません。どのような事でも受け入れ、否定をすることなく過去の失敗でも受け入れて、全ての経験を糧に、一歩一歩前に進んで行きます。
友達や親には言えない本音で話し合い、本人の意思を尊重しながら将来の方向を一緒に探していきます。 -
2保護者支援
保護者の方々の思いや価値観も大切にしながら、子どもへの声がけの方法など、対応策を共に考えさせて頂きます。
子どもだけではなく親子同時に寄り添う事により、時に陽和が家族間のクッションにもなり、親子関係の改善に繋がります。
「誕生日の日に息子からプレゼントを貰う日が来るなんて・・・」と涙される保護者の皆様の声も多く、親子関係の改善を目指しています。 -
3就労/就学支援
陽和では企業・学校と連携をしながら包括的な支援をしています。
理解のある企業のもと、自分を受け入れ、応援してくれるという、安心安全な自分の居場所は、子どもの社会性を育むうえでとても大切なポイントです。
就労が継続して行けるように、伴走をしていきます。
法務省のデータでは、無職者の再犯率は有職者の約3倍にもなります。
就労については、子ども達はやったことがない事に挑戦するので、ほとんどの子が失敗を経験します。
一般企業であれば、ルールの枠からはみ出ると挫折に繋がり、失敗経験を積んで怒鳴られたり怒られたりすると、社会に出る事が怖くなってしまいます。
陽和では、しっかりと「子どもの事情」を理解してくださる企業の方々と連携しています。就労前の打ち合わせや、就労後も定期的なミーティングを取り入れ、社会に馴染んで行ける為のステップを積み重ねていきます。 -
4継続的な伴走型支援
陽和では長期的な支援を大切にしています。
支援には薬の様な特効薬はありません。第一に、強制的に人を変えるのは支援ではありません。
本人の気持ちを尊重しながら、一歩ずつ伴走していく事で、支援の結果はおのずと現れます。
自立には、困難を抱えてきた年数と同じ年数が必要とも言われています。
非行に走っていた少年時代から関わり、青年になり起業をする相談を受け、会社を設立する支援を行った事例もあります。
これは継続的な伴走型支援だからこそ誕生した結果です。

サポートの流れ
- 面談
- コミュニケーション
- 関係性の構築
- 保護者へのアプローチを行い親子関係の改善
- 生活の環境調整
- 提携企業/学校と連携 興味のある道に進めるように最善の選択を一緒に考える
- いつでも連絡が取れるサポート体制 興味のある道に進めるように最善の選択を一緒に考える
- 親や企業などの大人が踏み込めないプライベートのケアサポート 電話やLINEで365日、担当者と繋がり交友関係のトラブルなど起こらないように深く長く寄り添う
- 新しい人間関係や社会性向上の為、子ども食堂や、児童虐待防止のイベントなどのボランティア活動に参加
- 仕事/学校ではない第三の居場所作り
- 夢や目標を叶えられるように、提携している団体や人を通して、日常生活では学ぶことができない価値観・人間力を育んでいく

大人の都合ではなく
子どもの都合を優先していますので、
夜中の対応などにも対応しています。
陽和だからできる
「ナナメの関り」

子どもは、多くの時間をタテの関係(親や先生など)と、ヨコの関係(友人)の人たちと過ごします。
しかし、年齢が上がりデリケートな時期になると、タテの関係とぶつかる事が多くなってきます。
その結果、タテの関係が嫌いになり、心を閉ざし壁を作ってしまいます。
ヨコの関係には、「同調圧力」で流されたり、悩みやすいという特性があり、みんなと同じ事をしないと仲間外れになったり、いじめに繋がる等、自分の本音が話せない事が多いです。
現代の人との繋がりが過疎化した社会には、「ナナメの関係」が必要です。
斜めの関係だからこそ、相談ができる
斜めの関係だからこそ、色々な世界観を知り、選択肢が増える価値観の変化へと繋がる。
タテヨコとは違った角度から本音で対話できる、利害関係のない、仲の良い先輩や、昔は近所に1人は居たお節介なおじちゃんやおばちゃんのような距離感を生かして関わっていきます。
陽和では、非行に走る前の小中学生の子どもや、その保護者さんとの寄り添いにも力を入れています。
特に、保護者さんはどこに相談したらいいのかも分からず、子どもの問題を誰にも相談できずに一人で悩みを抱え込んで苦しんでおられる方が多いです。
自立への出口支援だけではなく、未然に防ぐ為の入り口支援も重視し陽和は取り組んでおります。
何か気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。