特定⾮営利活動法⼈陽和

はじめに

はじめに

陽和(ひより)とは?

制度の狭間にいる⼦どもや、何らかの理由により保護者の⽀援が受けられなかったり、保護者との間で親⼦関係が構築できなかった⼦どもたちに伴⾛し、⾃⽴へと寄り添う団体です。

⼦どもの⽀援は⼤⼈の事情で決まる事が多く、⼦どもの事情を考えた⽀援ができていないのが今の社会の課題と感じています。

「児童福祉法」「少年法」といった⼦どもを守る為の制度はありますが、年齢など様々な条件があり、その枠から外れてしまうと⽀援が必要な⼦でも⽀援対象外となり、⼿を差し伸べる事ができなくなります。

「寂しい」「苦しい」と、声をあげられない暗闇にいる⼦どもたちに、太陽のようなぽかぽかとした温かい光を届けたい。

社会や家族と調和できるような寄り添いをしたい。そのような意味を込めて、太陽の「陽」平和や調和の「和」を団体の名前としています。

⼦どもたちの背景

⼦どもたちは、⽣きるなかで様々な問題を抱えています。
なぜそのような事態になったのか、「問題」⾏動を起こすようになったのかを考えなければいけません。
⽬に⾒える⾏動ではなく、⼦どもの奥深く、根っこの部分を理解していかなければ問題解決にはなりません。

「⼼の傷」背景01 /「⼼の傷」

少年院に⼊る⼦どもたちの背景

少年院に⼊る⼦どもたちの背景

(男⼥⽐:男⼦57% ⼥⼦71%)

⼼の傷は成⼈になっても癒えないケースが多く、深刻な問題です。
⼼の傷が深ければ深いほど、愛着関係の築きに問題が⽣じてしまい、⼈とコミュニケーションが取れなかったり、感情のコントロールができなかったりと、社会的な⽣きづらさを抱えてしまいます。

※引⽤:千葉⼤学 ⽻間京⼦教授 2018 若年犯罪者の被虐待体験等の被害体験と犯罪との関連に関する研究

「環境」背景02 /「環境」

「環境」

友達や先輩などとの交友関係に問題があると、正しく努⼒をするのがかっこ悪く感じ、勉強するのがかっこ悪く、道徳的に反する⾏為をして⼈よりも⽬⽴つことがかっこ良いと考える価値観になってしまいます。

そして、その様な環境で過ごしていくと、善悪の判断が分からなくなっていきます。
⼀度⾮⾏の道に進んでしまうと悪いことをやればやるほど褒めてもらえる環境ができあがり、そのなかで切磋琢磨していくなかで認知の歪みが⽣じていきます。

太陽の光が⼗分に当たる場所で、栄養のある⼟と綺麗な⽔を与え続ければ、綺麗な花が咲きます。
しかし、困難な状況の場合、⼦どもの努⼒だけで環境を変えていく事は難しく、どうしていいかという選択肢すら浮かばないケースがほとんどです。

⼦どもたちの現状

困難を抱えた⼦ども達は、発達障がいや愛着障がいなどの⽣きづらさや、環境の問題を抱えています。

将来の夢に「犯罪をする」「引きこもりになる」「親を困らせる」というような夢を語る⼦どもはいません。

家庭内の問題では、過⼲渉や、⼦どもに厳しく怒るような環境などが多いですが、問題なのは、親⾃⾝がその問題に気が付いていない事です。

「ちゃんとした⼦どもに育ってほしい」という、⼦どもを想う愛情としての⾏動が⼤半ですが、家庭内の環境が⼦どもにとって良くない環境の場合、⼈の顔⾊を伺う事が癖になったり、⾃分の気持ちを伝える事ができなかったり、何かに依存したり、少しの失敗で⽴ち直れなくなったり、責任転換をしたり、鬱病やリストカット‧過⾷‧ODなど、様々な問題に発展していきます。

問題⾏動を起こすのには、⼼の傷等、必ず何かの理由があります。

心理的〜社会的要因の
解決に向けての支援

NPO法⼈陽和では、「どの⼦も⼤切に」を団体の柱としています。
⼀⼈⼀⼈と真剣に寄り添うことで、閉ざしてしまった⼼の扉が開き、⼦どもが夢や⽬標に向かって歩んで⾏けるように⽀援をしていきます。

「⼩学⽣の時に、渋⾕さんと出会っていれば、僕の⼈⽣は⾮⾏に⾛らなかった」と吐露されることがあります。
⼦どもたちの多くは
「本⾳で話せる⼤⼈は誰もいなかった」と、⾃分を分かってくれて認めてもらえる⼈との出会いがなかったと⾔います。

⼦どもの⾃⽴には環境を整えなければいけません。

正しく⼒を発揮できる環境、特性などを理解してくれる環境、⼼にゆとりができる環境が⼦ども達には必要です。

しかし、
⼦どもだけでは環境を変える事ができません
親⼦関係だけで環境を変える事も難しいのが現状です。

⼦どもの抱えている本⾳を知り、その本⾳に寄り添う事で、⾃⽴へ向かう道が⾒えてきます。
陽和の寄り添いを通して、新しい価値観を作り、新しい⼈脈を作り、新しい体験をしながら、環境を整えていきます。

綺麗なバラも、黒いお⽔を与え続ければ、咲く花びらは黒くなります。
どのような⼟(⼈)と⽔(愛情)を与えるのかにより、⼦ども達の咲く⾊は変わります。

CBCドキュメンタリー

発達障がいの子どもたちへの寄り添い

「どうせ⾃分なんか」⽀払い期限の過ぎた督促状を処理できない…障害のある⾮⾏少年 孤⽴から防ぐには

陽和が最も大切にしているものは

「人間力」

理事⻑の渋⾕幸靖は、⼈間⼒を評価される⼈間⼒⼤賞にて⼦ども達との向き合い⽅を評価して頂き、
名古屋市⻑賞を受賞しています。

2019年には
全国で社会活動家20名を表彰する、
TOYP (全国版⼈間⼒⼤賞)を受賞
しました。

「⽀援される側から⽀援する側の⻘年へ」これは私たちの⽬標です。
実際に当法⼈では、少年院の⾯会室で出会った少年が更⽣をして、スタッフになっています。

いつか誰かの為に、何かができる⼈間⼒のある⻘年へと育っています。

出会いで人生は変わる

⼈は⼈との出会いで⼈⽣は変わります。

「この⼈だったら⾃分の事を理解してくれる」親以外の第三者との繋がりは、⼦どもの⼈⽣に⼤きな変化と成⻑に繋がっていきます。

そして、信頼できる⼈との出会いは、愛着の形成にも発展
していきます。
親⼦関係で形成できなかった愛着を満たしていければ、社会や学校でコミュニケーションを取れるようになり、⽣きづらさの解消になります。

⼦どもが豊かな⼼を持ち、幸せな⼈⽣を歩んで⾏けるように、様々な選択肢を⼀緒に考え、提携している企業さまとも⼒を合わせ、包括的な⽀援を⾏っていきます。

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