毎日新聞掲載 シンポジウムへの想い
『毎日新聞掲載』~シンポジウムまであと3日~
昨日は毎日新聞の朝刊に掲載をして頂きました。
お陰様でシンポジウムの申し込みは200名を超えて、来ていただく皆様の心に残る会にしたいなという想いが止まりません。
いつも思い付きで企画を考え実行に移しているのですが、今回の会の想いは一周年の感謝と、これからの子ども達の未来が少しでも明るくなることを願って企画しました。
想いが詰まりすぎて、朝から始まり夕方に終わるという一日がかりのシンポジウムになりました。
午前に上映をする「旅のはじまり」は、当事者と支援者に密着した希少な映画です。
全てがリアルタイムの生の声であり、当事者の本音を徹底的に追った心に響く内容になっています。
支援者側も、全国で活躍をしている支援者が揃い、支援のあり方を語っています。
保護者・教員・支援者・行政職員など、子どもと関わる全ての人に見て頂きたい内容です。
そして、第二部では、愛知教育大学の大村恵教授の基調講演です。
社会教育のスペシャリストをお招きしました。
パネルディスカッションでは、荒井 和樹さん・対馬 あさみさん・星野 智生さん・ 大村 順さん・竹内 亜沙美さん・籠谷 倫親さんをお招きして、活動で大切にしている事や、明るい未来の実現に向けて何ができるのかをディスカッションします。
ディスカッションが終わった後は、映画に出演をしていた元非行少年の青年や、虐待を経験した女性、行政機関から逃げ出した少年のスピーチを予定しています。
困難な道を歩んだ経験を持つ当事者の声を発表してもらい、非行に走ったきっかけや、辛かった時にどのような心境だったのか、立ち直ったきっかけ等をスピーチしてもらいます。
その後、大村 惠教授に総括して頂き、渋谷が「明るい未来の実現に向けて」という演題でお話をさせて頂きます。
この会をきっかけに、学びを深め、情報を共有し、支援者と繋がり、一人でも多くの子ども達の笑顔が増える事を願っています。
悲しみを減らし笑顔を増やす事。
それが大人の責任です。
現場の第一線の方々にお集まりいただいている希少なシンポジウムですので、皆様お誘い合わせのうえ、ご来場くださいますようご案内申し上げます。
zoom参加も可能です。(第二部から)
参加無料。
申し込みはこちらから
↓
https://docs.google.com/forms/d/1yJ8TnVDVIi5O8HCvJf37aAIpCoRcuB5xAd8DZrQ37ts/edit?fbclid=IwAR0WDm7EOQyeG8s7hvT41OHHSOkXRY1LSvojOpxbLFPWY3FtliqL3kMe_ow
お電話でも承ります。
電話:052-893-9899
非行・虐待・発達障がい 困難を抱えた子ども達の明るい未来のために、私たち大人に何ができるのかを共に考えませんか?
いよいよ5月22日(日)シンポジウムが開催されます。
第一部では、虐待やネグレクト、非行などにより居場所を失った子どもたちの心に迫ったドキュメンタリー映画「旅のはじまり」を上映します。
さまざまな理由で居場所を失った子どもたちや、彼らを守ろうとする大人たちに密着した希少な映画です。
第二部では社会教育の第一人者である、愛知教育大学教授の大村恵氏による基調講演。
そして、パネルディスカッションでは、社会制度の枠組みから外れる若者の支援者、苦しい環境の子ども達を支援している子ども食堂、どんな子どもでも受け入れている通信制高校、小学校で講演を行い命の尊さを伝えている絆画作家、子どもや大人の居場所作り・HIV感染拡大防止の啓発活動家、障がいを持った子どもの支援をしている支援者など、様々な分野の代表者をお招きしています。
パネルディスカッションの後は、第一部の映画にも出ていた当事者の少年や、虐待を乗り越えた少女のスピーチ、大人を嫌い、大人との関りから逃げ出した経験のある少年の生の声をお届けさせて頂きます。
困難を抱えた子どもたちが背負っている背景(過去)を知り、大人が子どもたちを受け入れる為に何が必要なのか、そして何ができるのかを皆様と一緒に考えたいと思います。
何かとご多忙中とは存じますが、ぜひご来場賜りますようご案内申し上げます。
◇参加費無料◇
お申し込みはこちらから宜しくお願い致します。
オンライン参加(zoom)も可能です。
フォームのお申し込みが分からない方は、メッセージにてご連絡下さい。
日程:2022年5月22日(日)
時間:10:00〜16:30
場所:ウィルあいち ウィルホール
※zoom参加は第二部からになります
イベントのタイムスケジューは、申込みフォームに記載してありますので、ご覧下さい。
後援:愛知県 名古屋市 愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会 愛知県社会福祉協議会 名古屋市社会福祉協議会 愛知県BBS連盟
『少年法の改正 ~取材~』
4月1日から少年法が変わり「特定少年」という少年たちが誕生します。
特定少年とは、重たい罪を犯した場合、18歳・19歳の少年が実名で報道をされて大人と同じ刑罰を受ける少年の事をいいます。
例を挙げると、新聞やニュースで「少年」と記載されていたのが、「渋谷幸靖」というように実名が報道されてしまいます。
これは何を意味するかというと、一度Googleで「渋谷幸靖」と検索してみてください。
検索をすると、僕の講演会の事や新聞に掲載された情報、団体の情報などたくさんの記事が出てきます。
仮に、これが事件を起こした記事が出てきたら、皆さまだったらいかがでしょうか?
経営者の方や人事を担当している方でしたら、おそらく多くの方が採用を見送る事になると思います。
また、名前が出れば「〇〇の息子さんだよね?」とその家族にも影響をして、職種によっては仕事を辞めないといけなくなったりする場合も出てきます。
そして、一番の問題は、やり直すチャンスが狭まってしまうという事です。
再び犯罪をしてしまう人の半数は無職の状態です。
つまりは就職ができないと、再び犯罪を犯してしまうという事です。
今の現状で再犯率は一向に減っていない状況ですが、さらにやり直すことが難しい社会が出来上がってしまいます。
その他にも、大人と同じ罰を受けるという事は、少年院の教育を受ける機会を逃してしまう事にもなります。
少年院と刑務所の大きな違いは、「教育」と「罰」です。
未熟な少年たちに教育を与えるのか、罰を与えるのか。
勉強が苦手な子どもがいたら、皆さまでしたらどうしますか?
命令口調で怒鳴りつけますか?押し入れに閉じ込めて罰を与えますか?
未熟だからこそ、その問題を解けるように教えてあげる事が大切ではないでしょうか。
つまりは罰ではなく教育です。
厳罰化に賛成をしている方が多いというデータがありますが、もっと少年たちの事を知ってほしいなと感じます。
少年院に入る子は、「悪い」とか「怖い」というイメージが多いと思いますが、それは違います。
当たり前と呼ばれている「普通の生活」ができなかった子たちなんです。
法律的には加害者です。
しかし、その裏には被害者の一面を持っています。
今回の少年法改正には様々な意見がありますが、僕は少年たちの深い部分を誰よりも知っているだけに「反対」です。
そんな想いをメディアのインタビューで答えさせて頂いています。
「メ~テレ(名古屋テレビ)」「CBCテレビ」「日本テレビ」の報道番組で放送されます。
法律を変える事はできないですが、大人の意識は変える事ができます。
一人でも多くの大人が、少年たちの人生の再出発を応援してあげれる社会を創っていけたらなと想います。
しっかりと反省の念を抱き、いつか誰かの為に何かができる青年へと導いていきたいです。
写真は、中日新聞の取材の風景です。
NPO法人陽和には、青年部という将来子どもに関わる仕事を目指す学生さんが所属しています。
なぜ青年部を設けたかというと、僕は活動を通して子ども達の支援が大人のルールや都合で決められてしまっていたり、子どもの気持ちを汲み取ることなく、上から目線であったり、勝手な決めつけにより、心の扉を閉ざしている子どもを何人も見てきました。
先日もこのような出来事がありました。
陽和と提携をしている企業が、少年の受け入れで動いてくださっていました。
その少年は色々な事情がある為、行政の方も関わっている子でしたが、受け入れについて行政の方と社長が打ち合わせをする事になりました。
しかし、打ち合わせが終わった直後、社長から怒りの電話がかかってきました。
「少年院を出た子はすぐに仕事も辞めるし、続かないし問題を起こす事が多い。本当に大丈夫ですか?」と、冷たく言われたそうです。
社長は続けて、「なんであんな言い方するんですかね?これから頑張ろうとしている子に対して。言い返してしまいそうになるぐらいムカつきました。ここで何か言ってしまうと受け入れに問題が出てしまうといけないと思って我慢しましたが・・・」
と、教えてもらいました。
そして、電話の最後には「あんな大人が関われば、またグレて犯罪しますよ。少年の気持ちが分かりました」と素直な意見も話して頂きました。
もちろん、想いのある素晴らしい行政職員さんもいらっしゃいますが、不思議と僕が子どもたちの口から聞く話は、とても支援者としてふさわしくないような行動や言葉に溢れています。
今回の様な出来事をたくさん経験してきた僕は、団体の中に青年部という枠を作り、将来行政職員を目指す若者を受け入れて、子どもにしっかりと寄り添えるように共に成長していき、一緒に子どもたちを笑顔にしていけないかなと考えました。
なぜなら、子どもたちの本音の気持ちや、子どもたちに寄り添う為の大切な事は、教科書では学べないからです。
いくら本で勉強をしても、現場ではマニュアルなどありません。
学校の試験で合格しても、満点を取っても、社会で大切な人間力というスキルは別の所にあります。
社会に出る前から、困難を抱えた子どもたちに関わり、本音の部分を聞いたり、子どもたちと真剣に寄り添っている大人がどのような関わり方をしているのかを学んでもらえたら、社会に出た時に大きな変化に繋がると考え青年部を作りました。
心の扉を開く関わりができなければ、問題の本質が分からない為、支援のあり方は最も大切な部分になります。
そして、社会に飛び立った後は、一緒に子どもたちについて考え、そして寄り添い、子どもの最善の利益を追求していけたら社会を変えていけるなと考えました。
想いで作った青年部ですが、ありがたいことに大学で講演をした際に興味を持ってくれた学生さんを中心に増えていき、現在は15名の学生さんが所属してくれています。
今年大学を卒業の学生さんは、県職員や、保護観察官、家庭裁判所調査官など、様々な道に4月から進んで行きます。
終わりの始まりであり、これからが本番です。
陽和で感じた事を活かして、子どもに寄り添える社会人になる事を楽しみにしています。
そして、これからも志のある若者と出会えることを楽しみにしながら、想いを伝え続けていきます。
写真は、地方に配属が決まった学生さんから「お世話になりました」とお礼のお菓子を頂いた物です。
嬉しすぎて、食べれそうにありません。
『渋谷の過去 ~母~』
今、人間力大賞の審査員を務めさせて頂いています。
2019年、名古屋市長賞を受賞し、全国版の人間力大賞「TOYP」にも進ませて頂き、全国の社会活動家20名に選んで頂きました。
昨夜は夜中の2時まで審査員の3人と審査について話し合っていましたが、ふと、自分が受賞をした時の事を思い出し、賞を受賞して何が変わったのか、何が嬉しかったのかなどを振り返っていました。
僕は幼稚園児の時に両親が離婚をして、4歳か5歳の頃から母親と2人の生活が始まりました。
ずっと専業主婦をやっていた母親でしたが、父親はどこかに行き、養育費も支払われない為、僕を食べさせるために社会経験もあまりない人でしたが、やったことがない美容の世界に飛び込みました。
人前にも立ったことがない為、緊張して震えながら社員の皆さんに売り上げの目標を話している姿を今もはっきりと覚えています。
そんな母でしたが、気が付けば美容院を二店舗、エステサロンまで経営をしていて、一生懸命に仕事をしてくれました。
次第に仕事ばかりになり、中学生以降は僕が非行に走ったこともあり、あまり母親との温かい思い出はありません。
1つだけ今思う事は、僕は褒められた記憶がないという事です。
大人になり、「NPO法人で活動をすることになったよ」と、自分が刑務所の中で「ボランティア活動をする」という目標が実現したことを報告した時にも、「非行少年に関わってどうするの?あなたは少年の時、更生できなかったじゃない。あなたに何ができるの?」と言われました。
母親の心の傷はとても深く、今もまだ癒えていないと感じたと同時に、とても悔しい気持ちになりました。
初めて新聞に掲載して頂いた時も、褒められることはありませんでした。
そして、社会活動家20名に選ばれ、横浜の授賞式に行く事になった時、母親に「横浜で授賞式あるけど行く?」と声をかけると、特別嬉しそうなリアクションはなく「行こうかな」と返事がありました。
母親と2人で県外に行き、旅行みたいな事は、僕の記憶では生まれて初めての事でした。
横浜のみなとみらいを歩き、観覧車を背景に写真を撮りました。
母親とツーショットで写真を撮ったのも、きっと小学生ぶりだと思います。
そして、授賞式では、会場入りの時間が早かったので、僕は一人で先に会場に向かいました。
授賞式のリハーサルを終えて、いよいよ本番になりました。
会場に入ると、最前列に座っている母親の姿がありました。
手に持ったスマートフォンは、ずっと僕に向けられて、周りの目を気にしずに一生懸命、僕の写真を撮っていました。
その姿はとても嬉しそうでした。
今まで一度も褒められた記憶がありませんが、その姿を見たとき、褒めてくれているような気がしました。
喜んでくれているんだなとも感じました。
その瞬間、初めて親孝行ができた気がしました。
僕にとって、人間力大賞を受賞して一番嬉しかった事は、母親が喜んでいる姿が見れた事でした。
そんな母は、70歳。
残りの人生、幸せを感じてもらえるように、寄り添っていきたいと想います。
そして、この親孝行のバトンを、関わる少年たちに渡していきたいと思います。
お母さん、ありがとう!
#非行#人間力大賞#TOYP #名古屋人間力大賞#母親#お母さん#ありがとう#親孝行
2月27日に保護者・支援者向けの勉強会を開催します。
ある日、子どもが非行に走ったら、どの様に対応して声をかけますか?
万引きをしていたと知った時、あなたはどうしますか?
保護者として支援者として、支援の現場を知り考える場になって頂ければと思います。
参加は無料です。
zoomでも参加可能ですので、参加希望の方はこちらの申し込みフォームよりお手続きを宜しくお願いします。
保護司会・協力雇用主会の合同会議にお招き頂き、活動についてのお話をさせて頂きました。
※保護司 協力雇用主については、下のリンクをご参照ください。
会が始まると、提携している企業様より、実際に雇用をしている従業員をサポートしてもらい、感じた事をご説明頂きました。
会社側では踏み入れれないプライベートな所に寄り添ってもらい、従業員をケアしてもらえるという点や、保護者にも関わってもらえるので、会社ではできない大変な所をサポートして貰えている。
その結果、就労の継続や、従業員との接し方の助言を貰うことができ、会社としてとても助かっている。
今後、雇用主会として陽和さんに関わっていきたいと考えている。
と、お話をして頂いた後、渋谷から実際の事例や、現在の少年たちの現状をお伝えさせて頂きました。
昔と違い、仕事が終わってから上司とお酒を飲みに行く子は少なく、仕事は仕事、プライベートはプライベートと別れている子が多い為、仕事の悩みなどの相談ができる人間関係が構築でない事が多い。また、発達障がいがあったり、複雑な家庭環境で育っている子も多く、社会性やコミュニケーション能力が低かったりなど、大人の基準で接してしまえば、子どもたちは現実から逃げてしまう。
逃げるとは、再び楽な道に進み、努力することなく犯罪などでお金を稼いでしまう事。
企業が少年たちを受け入れてあげる環境が必要。
一方で、20歳になれば保護観察の制度が終わり、保護司さんや行政の方との関りが終わりになってしまう。
運よく温かい大人と出会えれば、制度が終わってからもその後の付き合いが続く場合はあるが、保護観察が終了とともに、大人との関りが終わってしまう少年が多い。
実際に渋谷も少年時代に制度終了後、当時関わって頂いた大人とは会っていないし連絡もない。
結論として、20歳という年齢を基準に自立することは難しい。
そして、家族間だけで問題を解決することは難しいケースが多い。
自立には時間がかかる為、長期的に寄り添う事が子どもたちには必要と伝えさせて頂きました。
制度の狭間で苦しんでいる少年たちの声を聞き、一人でも多くの少年が笑顔に生活がしていけるように、様々な機関と連携を取りながら進めていけたらなと想います。
写真は会議を行った豊田市役所です。
保護司
https://www.moj.go.jp/hogo1/kouseihogoshinkou/hogo_hogo04-02.html
協力雇用主
https://www.moj.go.jp/content/000125851.pdf
先日は、愛知県からのお声がけにより、行政とNPOの意見交換会に参加させて頂きました。
陽和ともう一つ選ばれた団体は、スイーツ友達の荒井 和樹さんが代表をされている全国こども福祉センターさんでした。
話題提供は愛知県警察本部少年課です。
警察としての専門は「検挙」をするという業務だが、最近では「支援」という事に力を入れていく事の必要性を感じている。
しかし、どのように支援をしたらいいかという課題がある為、連携をテーマに意見交換をしたいという趣旨のもと、児童相談所、保護観察所、名古屋市などの専門機関の意見交換をしました。
行政の方が話し終えると、最後に渋谷がお話をさせて頂きました。
冒頭の言葉では、「現場で聞く少年たちの声を基にお話をさせていただく為、皆様にとって悪口を言われているような表現に聞こえてしまうかもしれませんが、どうか少年たちの声と思い、ご容赦頂けますと幸いです」と、お伝えした後、僕の関わる少年たちは「大人が嫌いだ」「行政の人とは二度と関わりたくない」という言葉を口にしている子が多い事。
保護者からは、「相談したが取り合ってもくれなかった」「なんの解決にもならなかった」という声も多く集まっている事。
陽和の活動をテレビ・新聞・SNSで知り、「こんな活動があったのが知らなかった」という声をよく聞く事。
学校、行政であっても非行を未然に防いだり、再犯をしない為の取り組みの弱さの問題。困難を抱えた子どもたち、家族の声が拾えていないのが現実という問題がある事。
また、支援があったとしても年齢が条件で支援が終わりになってしまうなど、子どもの事情ではなく大人の事情で支援が終わっているケースがあることをお伝えしました。
最後に、「行政の方が関わってこられた少年たちの中に、連絡が取れなくなる子がいると思います。しかし、僕達と連絡が取れなくなる少年は一人もいません。これが今の少年たちの現状であり、課題です」とお話をさせて頂きました。
会議終了後には「おっしゃる通り、デリケートな年齢になると連絡が取れなくなる子はいます。陽和さんには少年たちが本音で話ができるという映像が、浮かんできました」という言葉をかけて頂きました。
行政にしかできない事もたくさんありますが、その反面、できないことも必ずあります。
「子どもにとって何が一番幸せなのか」の気持ちを第一に考え、行政と民間の壁がもう少しなくなればいいなと感じています。
今回の会議をきっかけに、行政の方と一緒に動ける日が来ることを願いたいです。
『1年の終わりに』
昨日は1年の終わりに山登りに行き、自然を感じながら自分と向き合い、1年を振り返りました。
2021年を振り返ると、一度も体調を崩すことなく、色々なご縁のお陰で1年を笑顔で終えることができたなと感じ、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
コロナ禍ではありますが、子どもの支援に自粛という言葉は僕の中ではなく、毎日が困難を抱える少年や保護者さんと向き合う日々でした。
バカは風邪を引かないという言葉がありますが、一度も体調を崩すことがなく毎日を楽しく過ごさせて頂きました。
また、再犯率が高いといわれている社会ですが、団体を設立してから再び少年院に入ってしまう少年は0人で、有り難いことに関わる少年たちはみんな社会で生活をしてくれています。
愛知県の再犯防止に取り組む団体として登録して頂いたり、愛知県や愛知県警察本部との意見交換会議に参加をさせて頂いたりと、活動の幅も子どもたちを様々な角度から関われる体制を、一歩一歩前進していけたかなと思います。
もちろん、うまくいくことばかりではなく、「猫が死んだから休みます」と言って仕事を休んでしまったり、一緒に企業様に謝りにいくことも頻繁にありましたが、少年を受け入れて下さる企業様に恵まれ、陽和で関わる9割の少年は、学業や就職をして毎日を過ごさせて頂いています。(残り1割は発達障がいなどを抱えて練習中の子たちです)
そして、有難いことに、少年たちの失敗にもたくさん寄り添わせてもらいました。
少年たちはたくさん失敗をします。
びっくりするぐらいの失敗もします。
「そんな事がある?」と、驚きを通り越して笑ってしまうような出来事もたくさん起こります。
しかし、僕は「失敗しない人生の方が、よっぽどの失敗」だと考えています。
行動をしない、挑戦をしない、困難が無い人生は無難な人生といいます。
困難が有ることは、有り難い事。
ありがとうを漢字にすると「有難う」になります。
つまり、失敗は挑戦するから生まれます。
元気の良い子ほど、失敗をたくさんします。
有り難いことに、力の使い方を間違え、正しく力を使えない子が僕のもとに集まってくれます。
そんな挑戦する少年たちの失敗を価値に変えていくことが僕の喜びです。
団体を設立して、関わる少年の人数は1.5倍になりました。
たくさんの少年たちと出会えた事や、温かいコメントを下さる皆様、活動を支えてくださっている皆様に心より感謝申し上げます。
来年も、太陽のようなポカポカとした暖かい光を、困難を抱えた少年や保護者さんに届けたいと想います。
明くる年も変わらぬご愛顧をいただけますようお願い申し上げて、年末のご挨拶とさせていただきます。
どうぞ良いお年をお迎えください。
追伸 今日は昨日の疲労でお尻から足の先まで筋肉痛です。
少年たちから「カッコ悪いおじさん」と呼ばれないように、いつまでも自称「お兄さん」と貫けるように、背中で語れるお兄さんを目指していきたいと思います。
令和3年12月31日
特定非営利活動法人 陽和 理事長 渋谷幸靖
◇お知らせ◇
少年たちの社会復帰後の環境を考え、更生していく上で大切な仕事について考える会です。
『支える社会の実現に向けて』
日時 令和3年12月12日(日)
場所 ソレイユプラザなごや
名古屋市中区栄一丁目23番13号
伏見ライフプラザ12階
こちらの参加フォームよりお申込み下さい。
zoom参加可能です。
◇お知らせ◇
名古屋市教育委員会の講座を担当させて頂きます。
講演テーマ
「更生への道を示す一筋の光」
日時:令和3年12月1日
東生涯学習センター 10時〜12時
『大人のあり方を考える勉強会』
活動の報告や、実際のケースを元に、困難を抱えた子どもと、
第3部では、理事長渋谷が関わる自慢の少年達が、
少年達は初のスピーチですので、是非、
zoom参加も可能ですので、
https://form.run/@npo-hiyori–
コロナ対策の為、
後援:愛知県 名古屋市 愛知県教育委員会 愛知県社会福祉協議会 名古屋市社会福祉協議会