2022.05.31⼁ブログ
子ども若者育成支援講演会
『死んでいた』~虐待からの今~ 講演会
先日、「助けてください」と親の虐待から逃げてきた少年の、近況を知る事ができました。
出会った時、所持金は1000円しかなく、家も仕事も何もかもがない状態でした。
父親には小学生の時から、怒鳴られたり殴られたりしていて、怖くて何も言えないような状況。
少年から話を聞いた数日後、虐待をしている父親に渋谷が会い、この状況が続くと取り返しのつかない事になる事や、親子間だけではこの問題は修復できない事、僕たちに仕事や住むところは任せてほしい事、今後暴力を振るったり威圧をする行為はやめるように説得をしました。
父親は子どもを陽和に任せて見守ると約束をしてくれました。
その後、すぐに提携している企業に連絡を取り、住むところと仕事を調整して、仕事が始まりましたが、一度も仕事を休むことなく、遅刻をすることなく、一生懸命汗を流していると社長から報告を受けました。
頑張っている少年の活躍を社長から聞き、とても嬉しい気持ちになりました。
また、社長が少年に「あの時、渋谷さんがお父さんを説得できなくて、仕事も紹介してもらえていなかったら今頃どうなっていたと思う?」と、質問をすると、「死んでいたと思います」と、なんの迷いもなく即答したとの事でした。
少年は親からの虐待に耐えられず、小学生の時に自殺未遂も経験していました。
そして、少年には夢ができたようで、「僕がもう少し立派な職人になったら、僕と同じように困っている少年を助けてあげたい。でも今は助けれるような立場じゃないから、早く仕事を覚えます」と、夢を語っていたとの事でした。
十代の少年が、たったの数カ月でここまで成長してくれたことが、心から嬉しかったです。
その言葉を聞いた時、本当に少年と出会えて良かったと想いました。
今では、少しずつ親御さんとの関係性も修復されてきて、月に一度会ってご飯が食べれるところまで親子関係が修復されてきました。
頑張っている少年と、変わってくれた父親に感謝です。
人は出会いにより人生は変わる。
支援の現場にいると、日々、色々なドラマと出会います。
少年だけが変われば良いという問題ではなく、ほとんどの場合大人が変わる必要があります。
そんな想いを今週の6月5日(日)、BBS会主催の講演会でお伝えさせて頂きます。
また、6月26日には「少年法を考える会」を様々な専門家をお招きして開催致します。
皆様と共に、明るい社会の実現に向けて考えていきたいと思います。
ご参加希望の方は、申し込みフォーム、または渋谷までご連絡を頂けますと幸いです。
【子ども若者育成支援講演会】6月5日
社会福祉協議会 電話:0564-47-7955
【少年法を考える会】6月26日
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